ROBODEX2000 イベントレポート その1

「ROBODEX2000」
日時: 2000年11月24日(金)〜26日(日) (見学日 26日)
場所: パシフィコ横浜

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今年から始まったロボットのイベント、「ROBODEX2000」に参加してきました。 私が参加したのは最終日の26日です。

事前に、行列するほどの人気と聞いていましたので、開場20分前の9:40に桜木町駅に到着しました。

ところが、会場に向かおうとすると、「お並びいただいてもご入場できない場合があります」のプラカードを持ったスタッフが...。不安がよぎります。

5分ほど歩いて、会場のパシフィコ横浜に到着。会場の周辺には既に行列が出来ています。

チケットを持っている人は2F、チケットを持っていない人は1Fに並ぶことになりました。

まだ、会場15分前なのに長蛇の列です。

スタッフは、イッセイミヤケデザインのパーカーやトレーナーを着ています。

ボコボコしていて気持ち悪いです。

開場後15分程でチケットは買えましたが、なんとその後、チケットを持っている人の列の最後尾に並ばされました。

列は既に隣のインターコンチネンタル近くの広場まで延びていました。
結局ここからさらに2時間待ちで、12:30ごろに入場することができました。

お昼頃に行列はさらに増えていましたので、3、4時間以上待った方もいらっしゃると 思います。

中に入ってみると、それほど混雑していませんでした。 後日の報道によると、入場制限により会場内の人数は一定になっていたので 入場に時間がかかったようです。 また、当日チケットの発券はお昼過ぎに終了していたそうです。

それでは、以後は個別のブースについてレポートします。

●ソニー●

ソニーのブースは、1時間に一度、二足歩行ロボット「SDR-3X」 のデモンストレーションが行われますが、いつも凄い人だかりです。

というのも、デモが4種類ほどあるので、何度でも見たくなってしまうのです。

お約束のAIBOの説明。

その後、SDR-3Xの説明。

ももの裏や、ふくらはぎの新設計モーターが格好良いです。

あと、司会のお姉さんの「SDR-3X」という発音が妙に良かったです。

私が見たのは3体のロボットが踊るデモでした。
このデモは短時間で、非常に寂しかったです。

この他に、1体のロボットが柔軟体操や空手をするものとか、人間とのインタラクションのデモンストレーションなどがあります。

終わったときにはいつもこのポーズ。

この形のまま、係員により撤去されます。

SDR-3Xです。

ステージの周辺には、AIBOを思う存分可愛がるコーナーもありました。

●ホンダ●

ソニーのSDR-3Xと同様に、イベント開催直前に発表された ホンダの新型二足歩行ロボット 「ASIMO」も、 凄い人気です。

出てきました。

大きなモーター音などは特に聞こえませんでした。

ダンスのボックスを踏んだりして、 華麗なステップワークを見せてくれます。

左側に映っているのが操縦している方で、NINTENDO64のコントローラのような もので動かしていました。

股の関節を開いて、定置で旋回することができるようです。
歩行も、ソニーのSDR-X2よりも格段にスムーズに動きます。

展示されているASIMOです。 コンパクトに作られているのが良く分かると思います。

係の人に伺ったところ、階段の昇降など、P3に出来るような動作は問題なく 行えるそうです。

こちらは「P1」です。
かなり大きく、天井からぶら下がっていました。

P1、P2、P3、ASIMOと、一連のホンダロボットが展示されていました。 また、P3は、階段昇降のデモもありました。

●ラーニングシステム●

レゴを使った教育事業を行っているラーニングシステムさんのブースは、 沢山の人で賑わっていました。

ROBOLABを使った教室はいつも大盛況でした。

これも、大注目を浴びていた壁登りロボットです。

上までたどり着くと、係の人が手作業で止めるのが寂しかったです。そこまでは 自動化されていないみたいです。

ツメの部分はこうなっていました。切断して加工しているみたいです。

JinSatoさんのMIBOも一緒に展示されていました。

ホームラーニングパック(MINDSTORMS RIS1.5、RoboLab日本語版、 ホームラーニング用アクティビティガイド) 39,800円が、特別割引販売されていました。

●テムザック・コミュニケーション・テクノロジー●

まず、入り口を入ってすぐに テムザック・コミュニケーション・テクノロジーのT5が置かれていました。

従来のテムザックIVと同様に遠隔操作を実現しており、屋外の工事現場や災害地域での 活動を目的としています。クローラ(キャタピラ)走行にはガソリンエンジンを 使用しますが、上半身の駆動には水圧による駆動方式を採用しています。

まだコンセプトモデルの段階ではあるものの、その迫力に圧倒されます。

テムザックIV号です。会場には、クローラー(キャタピラ)駆動タイプと、車輪タイプのものが展示されていました。

上半身を横から見た図です。

コントローラーの上半身操作部です。

11/26のNTVの「ザ! 鉄腕! Dash!!」という番組で城島くんが操作していたのを見ましたが、結構大変そうでした。

●タカラ●

タカラ「アクアロイド」です。

参考出展されていた「パラパラロボ(仮)」。

「おるすばんeye」自宅の電話回線に接続しておき、2度コールして電話を切ると、 部屋の画像を撮影し、タカラのセンターに画像を送信します。 その後、携帯電話などで、自宅の画像が見れるようになります。

別売のセンサーロボット「Ku-Ku」などと組み合わせると、侵入者を検知して 撮影することもできます。

28,000円。12月上旬発売予定。サービス料月額300円の予定。

玩具メーカーがソリューションも含めて販売している点が面白いと思いました。

●トミー●

こちらは11/30発売の「DOG.COM」を展示しているトミーのブースです。

DOG.COMは、最初は「ワンワン」鳴くだけですが、だんだん話すようになります。
4種類、7つのセンサーを備えていて、接し方により16種類の性格に変わります。

左がDOG.COM、右側は春の東京おもちゃショーで展示されていたプロトタイプです。

プロトタイプは、関西弁で喋るオヤジという謎のコンセプトでした。

●バンダイ●

バンダイブースです。

発売予定の猫型ロボット「BN-1」や12月7日に一般店頭販売される「ワンダーボーグ」 の展示がメインでした。

宇宙人のような格好をしたキャンペーンガールがチラシを配っていました。

「ワンダーボーグ for PC」です。携帯ゲーム機ワンダースワン用に販売されている ワンダーボーグを、PCの環境でプログラミングできるようにするというものです。

11月30日(木)の正午から、インターネット販売の予約を開始しているそうです。

プログラミングの内容自体は、ワンダースワンと大差ないそうで、ファイルの互換性も あるようです。

Irモジュールは、シリアル端子に接続する必要があるそうです。

以前販売していたロボット関連玩具も展示していました。

こちらは、「ROBOTEC55 Discokid」です。動かして欲しかったです。

有名なロボパルです。PCから遠隔コントロールすることができます。

国外向けに出されていた「AMAZE-A-MATICS」という玩具です。紙製のプログラム シートをセットすると、そのとおりに動作する車のようです。

これは良く分かりませんでした。

バンダイでは、 ロボット研究所などのサイトも作って色々と活動されています。

ワンダーボーグのカスタムバリエーションモデルです。

これもワンダーボーグだそうです。コワいです。

BN-1のデモは子供に人気でした。

●NEC●

NECパーソナルロボット「R100」です。

カラーリングを色々と変えて展示していました。

●デジタルドリームキッズ●

デジタルドリームキッズは、米村傳治郎先生が毎年全国で行っているイベントです。

今回は、「デジタル原理ロボ DR01」というもののプログラミング体験教室を行っていました。

上部の円盤のマス目を黒く塗りつぶすことで、動きが変わります。

●NTT DoCoMo●

NTT DoCoMoは、PHSを利用して遠隔操縦するテムザックIV号を使ってデモを行って いました。

また、次世代無線通信技術IMT-2000についての展示もありました。

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2000 Akihito Fukunishi